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はんびらき③

2021.12.11

「はんびらき」の1月の参加者募集をはじめると、ハンドメイド作家のママさん1名から正式に参加申し込みがあった。そこで年明け早々だったが面談の場を設けさせてもらった。

はんびらきはレンタルスペース的な金銭の授受ではなく、お互いの信頼関係で成り立つ企画である。 空いているスペースとはいえ、物件という大切な資産の一部を無料で(もしくはそれに近い形で)誰にでもお貸ししてしまうと、かなり高いリスクを負うことになるだろう。 そこでまずは面談を行い、お互いのやりたいことを確認して、一緒に場をつくりまちにひらく。こうしたコミュニケーション上のプロセスを踏むのがはんびらきの特徴となる。

運営する側としても時間を割くことになるし、言葉を選ばなければ面倒くさい部分はたくさんある。ただ、参加者が「自分たちのまちを自分たちで育てていく」ことに思いを共感して一緒に力を合わせてくれる人たちでないと、活動を続けていく先で大きなすれ違いとなり不幸な結末を迎えてしまうパターンは想像ができる。お互いへの理解は人により様々なグラデーションとなるのは当然だが、大きな事故が無いようすべての人を無条件で参加者とせずに、時間をかけることは必要なことではないか。(山室興作)