logo

はんびらき ②

2021.12.10

「はんびらき」への参加、つまりは「カマタ_ブリッヂ 103」の利用希望者を募集する上で、まずはじめに自分自身が「はんびらき」を現地開催してみた。

実際に自分たちが管理する物件でイベントを行うことで、仙六屋とカマタ_ブリッヂの活動や計画の宣伝にもなるし、時間帯による人通りの変化や客層などのデータを取ることで入居希望のテナントが現れたときに検討材料としてお渡しできる。何より地域の方たちの生の声を聞ける良いチャンスで、例えば103に入るテナントはどんなお店が良いかなど色々とヒアリングできると考えた。

閉ざされた103
はんびらき利用希望者の募集
チョコレート試食会!

「はんびらき」の内容は、チョコレートの試食・販売会とした。コロナ禍にある地域の人たちのためにすこしでも明るく楽しげな雰囲気にしたく、伝手のあったチョコレート屋さんのハイクオリティな板チョコを用意した。

6種類の板チョコを試食・販売した

肌寒い12月末の金曜日と土曜日での開催だったが、2日間とも大反響となった。

はんびらきに参加したい方たちを含めて地域のいろんな人たちに出会い、声を聞き、反応を得られるとても良い機会だった。特に同じ建物の101にパン屋さんが誕生予定だと伝えたときの地域の方たち、とくにママさんたちの喜び度合いはとても大きく、カマタ_ブリッヂに誕生するパン屋さんは間違いなく成功するなと確信した。

通りがかりに多くの人が立ち寄ってくれた


しかし「はんびらき」を自ら行ったことの一番大きな収穫は別にあった。仙六屋カフェから離れた場所での開催だったにも関わらず、またエリアマネジメントを行う会社として仙六屋を知らなくとも、来てくれた方々に自己紹介・はんびらきの説明をすると「あそこのカフェの会社の活動なんだ!」と一定数の方が既に仙六屋カフェを認知していた。

その方たちはその瞬間に 素性の知らない私に対する精神的なバリアを無くしてくれて、仙六屋カフェの母体が不動産会社であること、仙六屋の掲げる「マイクロデベロップメント」とは何か、なんでこんな活動をしているのか、カマタ_ブリッヂの今後の展開などなどいろんな話をして、多くの人に理解してもらえる機会となった。

そのとき、「誰でも関われる場所」としてのカフェを運営していたこと、その存在の大きさ・ありがたさを大変実感し、不動産とカフェの仕事がバチッと結び付いた。両輪で事業を続けていく意味が見いだせた瞬間だった。(山室興作)