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はんびらき ①

2021.12.09

仙六屋の管理物件である「カマタ_ブリッヂ」。

その1階の3部屋すべてが2019年に空室となり、全面シャッターが下ろされることとなった。そこでカマタ_ブリッヂの第2章として「小さな商店街」をコンセプトに掲げ、上階の入居者や周辺住民が魅力的に思う1階づくりを目指した。このテナント募集は試行錯誤の連続で、詳しくは Thinking 別記事「カマタ_ブリッヂ1階再開発」①~⑩に経緯をまとめているので興味があったらぜひ読んでいただきたい。

また、 2015~2019年の同建物での活動もまとまっている。 上記と併せると文脈がよくわかると思う。
Projects : カマタ_ブリッヂ

カマタ_ブリッヂ

さて、本題に入ると、この1階の再開発(テナント募集)が長期にわたり難航したことをきっかけに実験的に始めたのが表題の「はんびらき」である。 まちで暮らす自分たちが、自分たちのまちを楽しみながら使い、育てていくプロジェクトだ。

はんびらきプロジェクトがスタートしたとき、カマタ_ブリッヂの1階には102にカフェのみが開業していて、こだわり続けた業態であるパン屋さんの101への入居が決まった(その後紆余曲折あった)という状況だった。しかし、あと残るは103の1室だけ、、、というところに新型コロナウィルスが蔓延し、103のテナント募集はより一層厳しいものとなってしまった。

閉ざされた103

エリアの価値や魅力を底上げしていくミッションを持った仙六屋だが、その管理物件のシャッターはずっと閉じたままで、まちに閉鎖的な雰囲気を自らつくってしまっている状況となっていた。こうした行き詰まり感から、ご縁のあった蒲田の日本工学院で教鞭をとるシーナタウンの日神山さんを現地にお呼びし、アドバイスを受けることとなった。

「いっそシャッターを開けて地域の人に使ってもらう場にしてみては?」

仙六屋が地域の人たちと直接的に関係を作り、場・シーンを一緒に生み出していくことが重要であるというのが日神山さんの意見だった。

「半(はん)」と「開(ひらく)」がもっている様々な意味を合わせて、「はんびらき」。

普段は閉じているスペースをまちに開く。ずっとじゃないし全部じゃない。 自分だけの趣味のお店をまちに開く。プロフェッショナルじゃなくてもいい。 閉じたシャッターが開き、そこで誰かが営み、活き活きと暮らす人が増えたら…まちは今よりきっとイキイキワクワクしたものになる。

不動産運営の視点で見れば、場所をひらきイベントを行うことで、通常の募集では出会えないようなユニークなテナントに出会えるかもしれない。 シャッターに「テナント募集」の張り紙を貼って終わるような形ではない、新たなテナント募集の手法としても確立したいと考えている。 (山室興作)