築古の賃貸マンションの1階に、上階の居住者や周辺に住まう人々にも還元されて広がっていくシステム、コンテンツを組み込みたい。ある特定の利用者のみが出入りできる限定的な使われ方ではなくて、部屋の内側で完結しないオープンな性質の場所（１階）にしたいと考えている。

例えば、道沿いに個性豊かなお店が3軒並んだら、建物の向かいにある花屋と一体となって、その場所は小さな商店街のようになるのではないか。

竣工と同時に営業が始まり地元で長年愛されてきた中華料理屋が惜しまれつつ歴史に幕を閉じ、また、シェアオフィスも移転することとなった「カマタ_ブリッヂ」。これら1階全ての部屋が空くこととなり、カマタ_ブリッヂ第2章としての新しい展開の仕方を検討している。（山室興作）