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街の魅力を発見し耕すための拠点づくり

Senrokuya


概要

Senrokuyaは大田区梅屋敷を中心に不動産の企画・運営及び地域コンテンツの事業化に取り組む有限会社仙六屋の活動拠点である。土地、建物、機械、技術、人、想いといった小さなものを、長期的視点・場所・ファイナンスといった不動産事業のプロセスを通して見直し、街の価値開発へとつなげる取り組みを「マイクロデベロップメント」と位置づけ、エリアの価値向上に尽力している。代表・茨田が取り組んできた活動を加速させるべく、地域のコミニティスペースとしてのカフェとイベントスペースを有し、個性あるエリアが育つ起点として、地域に開かれた場所を提供している。

仙六屋 外観

背景

代表・茨田が不動産賃貸業及び不動産投資業と並行して取り組んできた、街の魅力を向上させるコンテンツ事業への投資。同じく茨田が代表を務めるクリエイティブ集団@カマタと連動して進めてきた京浜急行電鉄大森町~梅屋敷駅間の高架下に新しいものづくり拠点をつくる「梅森プラットフォーム」。これらの活動のなかで、これまで茨田の個人的な活動であった取り組みを本格化させるべく法人名を一新し、初めて対外的な拠点を構えることとなった。

アイデア

Senrokuyaの活動を地域の接点として位置づけるべく、3つの機能によって構成。コミュニケーションを積み重ね、情報を蓄積する場としてのカフェ。人が集まって一緒の時間を楽しんだり、 あるときは地域の未来を考えたりするためのイベントスペース。これらの機能から抽出された情報や断片的な情報をつなぎ合わせたものを、不動産に落とし込みながら街の次なる可能性として展開させる不動産企画オフィス。この複合機能によって、既存の町工場、商店街、地域コミュニティーを混ぜ合わせるとともに、新たな専門性をもったクリエイターらを街に引き込む。

こだわりを持ったドリンク、フードをご提供します
ふらっと立ち寄り、窓越しのコミュニケーション

結果とこれから

街の価値開発へとつなげる取り組みを「マイクロデベロップメント」として位置づけエリアの価値向上に尽力し、新しいまちづくり手法として確立することを目指している。その象徴的な事例として、地域で長年親しまれてきた「福田屋のクリームモナカ」の継承は、小さい取り組みながら街にとって大切な価値を継承する好例として、その可能性を提示している。カフェ、イベントスペースは、少しずつ確実に、地域のコミニティスペースとして馴染みはじめている。

代表・茨田は、同じく代表を兼任するクリエイティブ集団@カマタと連動し、京浜急行電鉄の仕掛ける「梅森プラットフォーム」プロジェクトにおいても重要な役割を担っており、2019年の法人名称変更以降エリアの価値向上のためのクリエイティブ以外の一切を引き受け、このエリアの可能性を模索し続けている。

プロジェクト情報
 

プロジェクト名
Senrokuya

実施年月
2019年

担当領域
施設運営、企画立案

クレジット
upsetters architects(ブランド戦略・内装設計・企画協力)
Hideki Inaba(CIデザイン)
Go motion(Movie)